こんにちは、めぐる(@fpmeguru)です。
今回は
彼氏とブライダルフェアに行ったら、金銭感覚が違いすぎて別れたお話
です。
Contents
彼との馴れ初め
その彼とは、婚活で出会いました。
そのような出会い方だったので、お付き合いする前から結婚の話はしており(今後の仕事や住む場所、子供が欲しいかなど)、大きな相違もなく、結婚を前提としてお付き合いすることになりました。
お付き合いを始めて約3ヶ月。
そんなにイケメン!!というわけではありませんが(笑)爽やかだし、たまたま同業なこともあって仕事にも理解があり、話していて落ち着く方でした。
週1ペースで会っていて、一緒に旅行にも行き、日々楽しく過ごしていたつもりでした…が!!
たった1つのデートが、私たちの運命を変えてしまうのでした…
(大袈裟)
ブライダルフェアデートに行ってみた
ブライダルフェアって、結婚を決めた人が行くものじゃないの?
と思っている方も多いですが、
プロポーズ前でも全然大丈夫です!
むしろ、プロポーズ前に来た人に割引があったり、高校生がデートで来るなんてこともあるそうですよ…!!
ちなみに、ここに来る前までは、その彼と
大きな金銭感覚の違いというのは、感じたことがありませんでした。
昔からしている2000円の腕時計とか
毎日自分でお弁当を作っていることとか
20年くらい乗っている中古で買った車とか
(物持ち良いなぁ。浪費しない人なんだな)
と、むしろ好印象でした。
お金がないから結婚式に行かない!?
インターネットでブライダルフェアの申し込みをして、当日は式場の近くの建物内の相談スペースみたいな所に通されました。
装飾も豪華でドレスなども飾ってあり
これは結婚(式)意欲が高まる!!
一通り説明を受け、結婚についてのヒアリング(日程や予算、どんな式をしたいか、どれくらい人数を呼びたいかなど)を受けます。
ここら辺までは、終始和やかなムード♪
「それでは、何パターンか予算を組んで参りますので、少々お待ちください」
担当の方が席を外したところで、2人で雑談していた時のこと。
「いやー、なんか凄いね‼️俺結婚式って1回しか行ったことなくて、全然わかんなくてさー」
※この時彼は35歳
「あ、そうなんだー?(友達少ないのかな…笑)」
「うん、俺さ、若い頃バンドやっててお金なかったじゃん?ご祝儀払えないから、友達の結婚式全部断ってて」
(……はい!?)
そう、彼は若い頃バンドマンでして。
なかなか売れず、30歳手前にしてその夢を諦め、今の仕事に就いたのですが…。
(いやでも、結婚式って数日前に言われるものでもないし、3日バイトすればご祝儀くらい払えるのでは…)
今考えたら、もしかしたら必死にバイトして家にお金を入れていたかもしれないし、ご祝儀だけじゃなくて服とか靴とかも必要だから、そんな簡単な計算ではないのですが…
その時感じたのは
この人は、お金がなくても大丈夫な人なんだ。
ということ。
お日柄にこだわるのは常識?見栄?
「お待たせいたしました〜♪」
担当の方が戻ってきて、細かく費用の説明をしてくれます。
持ってきて頂いた資料は2種類。
・親族のみ呼ぶキャパ20人ほどの会場(自己負担なし、むしろプラス)
・仲良いお友達も呼べるキャパ50人ほどの会場(自己負担300万円ほど)
※自己負担金額は、呼んだ人がそれ相応の金額のご祝儀を包んでくれたと仮定して、算出しているそうです。また、色んな割引のサービスがあり、それも含めた計算になっています。
…少しだけ、彼の表情が曇ります。
「んーでもこれ、オプションとか全然ついてない金額だから、結婚式やってご祝儀でプラスになる事なんてほとんどないと思うよ!
例えばお料理とか引き出物を良いものにしたら、プラス料金になるし…」
「あのぅ…すみません、平日の仏滅とかって、いくらくらいになりますか?」
「……えっ!?!?」←マジで声が出た。笑
今回試算してくれたものは、ヒアリングで
「お互いの仕事が日曜休みだから、日曜日がいいね♪あとはそんなに急ぎではないので、日の良い日がいいです」
と私が言ったので、おそらく一番値が張る日程。
「あ、かしこまりましたー♪試算してくるので、少々お待ちください!」
担当の方が席を外したところで、また話し合い。
「あのね、お日柄は、悪い日は避けた方が良いと思う。
海外とかで2人だけで結婚式やるなら、私はそういうのはこだわりないけど…お互いの親族を呼ぶんだから、「こんな日に結婚式やるなんて、常識ない」って思われたら嫌だもん。
ごめん私そこは、どうしても譲れない!」
「んー…そっかー…(あんまり納得いっていない様子)」
婚約指輪はいる?いらない?
「あとこれ、結婚式だけの試算だけど、結婚するとなったら指輪も用意しなきゃいけないから、それのお金もかかるね」
「そっかー。俺そういうの全然わからないんだけど、どれくらいするものなの?」
「えぇと…結婚指輪と婚約指輪があるのは知ってる?
結婚指輪は、結婚式の時に交換してるやつ。シンプルなデザインのものが多くて、10万円くらいからかなぁ。上を見たらキリないけど。笑
婚約指輪は、ダイヤがどーんってある、キラキラしてるやつ。これはまぁ昔の話だと、お給料の3ヶ月分って言われてるかな。20~30万円くらいからあるかなー??」
もう、彼の顔が強張っているのがわかります。笑
ちなみに私は、それまでのお付き合いで、彼の貯金がだいたいどのくらいかというのを把握しております。
ちょうど車を買い替える時期で、金銭的にそこまで余裕がないのもわかっていました。
まぁ、車を買って(ローン組んで利子払うの勿体無いから、一括で買うと言っていました)、50万円残るかな、くらいの予想ですね。
おそらくそんなに差異はないはず。
「でも今は結婚指輪しか買わない人たちも多いし、私も、婚約指輪はいらないかなって思ってる!」
「…そ、そうだよねぇ〜!なんかそれにお金使うなら、もっと違うことに使った方が良いよね。旅行したりとかさ!!」
(……は?怒)
いや、婚約指輪はいらない。他のことにお金を使う。
までは同意します。(彼の金銭事情も含めて)
旅行じゃないわ!!!
私が思ってたのは、住宅資金の足しにするとか、将来子供が産まれたらその子に使うために残しておくとか、そういうことなんですよ!!
なんというか…
「よし!彼女に婚約指輪をプレゼントするために、なんとかお金を貯めよう!!」
という発想がないんだなぁこの人は…と思ってしまいました。
友達の結婚式に、お金がなくてご祝儀払えないから行かなかった、という話を聞いてもそうですが
「なんとかしてお金を作ろう!」
ではなく
「お金がないから仕方ない諦めよう」
っていう考えの人なんだなぁ…
(ちなみに私は前者です)
ドレスや着物へのこだわり
「ところでこれって、女の人はドレスで、男の人はタキシード?ってことだよね?」
「うん、そうだよー!」
「俺、和装もしたい!!」
「あ、そうなんだ〜和装似合いそう」
「和装で写真だけでも撮りたいなぁ。タキシードも、カッコイイの着たいよね」
「プランについてるやつだと、あんまり種類選べないみたいだけど、プラス料金払えば色々選べると思うよ♪
私も気に入ったやつ着たいし、自分の着るもののプラス料金は、自分で払うよ。笑」
「そうだね〜!どんなのがいいかなぁ♪」
思えば、彼はここに一番こだわりがあったのかもしれない。
(それ以外は、だいたい頷いたり顔面蒼白したり笑、たまーに意見を言う程度だったのに、この時はパンフレットを見て、目を輝かせていたように思う)
私は全体的に、お金の話ばかりしてしまったけれど、もっとこういう式にしたい!とか、何色のドレスが良いかなー??とか、そういう楽しい話を彼はしたかったのではないかな。
反省……。
ちなみに私は、この部分にあまりこだわりがないので、相手の好きなようにしてくれたら良いと思っていました。
(和装の前撮りも、どっちでもいいや)
お料理や引出物のランクアップは?
「あとは、お料理とか引出物は、良いものにした方が良いと思う!
もう結婚式やった人たちって、だいたいの金額の予想がついちゃうっていうし…。
わざわざ来てもらって、高いご祝儀も払ってもらうんだし、失礼のないようにしたいんだよね。」
「………」
「飲み物もねー、種類が多い方が良いかな!またプラス料金になっちゃうけど。」
「…………」
あとはもう、お察しください。笑
金銭感覚の違い=お金の使いどころの違い、なのかも。
その後は、実際に式場を見学したり、お料理のコースの一部を試食させてもらったりして、結局4時間くらいかかりました。
疲れたのもあり、テンションが下がり帰路につく2人。
(不思議だ…。収入だってそこまで差はないはずだし、2人とも実家暮らしだし。ローン(奨学金の返済も含め)も今は払ってないと聞いた。何故だ。何故こんなにも話が食い違うのだ?)
「…それじゃ、俺こっちだから」
「あ、うん!今日はありがとね!!」
「うん、これからの2人のこと、きちんと考えなきゃね。」
これが、実際に会って彼と交わした最後の言葉でした。
私は
(なんて誠実な人なんだろう…。結婚のこともこんなに前向きに考えてくれるなんて!)
と感動していたものですが。
最後に彼が言った、これからの2人のことを考える
というのは
結婚ではなく、お別れのことだったのかもしれない。
今こうして書いてみて、改めて考えると
話し合いをする際の私の伝え方も、感じ悪かった気がする…。
正直ちょっとイラッとした部分もあって(価値観の違いというだけで、彼は何も悪いことはしていないのに)、責めるような言い方をして、自分勝手だったなぁ。
でも、こんな風に「お金の使いどころ」が違うと、結婚しても大変だったかもしれないですね。
私はこのブログで、資産形成の大事な三要素を「守・攻・使」に分けています。
彼はきっと「守」に長けている人で、節約や、お金をかけずに手間をかけることが苦にならない人でした。
「攻」(資産運用や年収を上げる工夫など)はやっていませんでしたが、「守」だけで自分が満足のいく暮らしができるなら、わざわざこれをやる必要はないと私は思っています。
そして「使」の部分。私たちは、ここが全然違ったんだなぁと思います。
きっと彼は、結婚式のお日柄やお料理や引出物のプラス料金には、価値を見出さなかったんだと思う。
もしかしたら、毎週末お友達と飲みに行ってお金を使ってる私を、不思議に思っていたかもしれない。
私は私で、彼が大好きで乗っている車を「ボロくて燃費の悪い車」としか思えなかった。
車の買い替えの候補を「どっちが良いと思う?」と聞いてきた時も
(うわ燃費悪っ!しかもMTって!使い勝手悪っ!どっちも同じだわ!)
って思ってしまいました。笑
(彼は車にこだわりがあったので、否定するようなことは言わないようにしていましたが…)
どちらが悪いわけではない。きっと、合う人がいると思うよ。
これは私目線で書いたお話なので、どうしても彼を批判しているように見えるかもしれません。
でも、本当に、
彼が悪いとは全く思っていません。
きっとお互い、考え方が合う人はいると思うんです。
もし彼が、彼と同じような考え方の女性と出会えて、この話をしたら
「え〜そんなことにお金かけるの、勿体なくない?
みんな人の結婚式のお日柄やお料理や引出物なんて、いちいち覚えてないって!笑(←事実)
元カノさん、見栄っ張りなんじゃないかなー?不必要な飲み会行って、後輩には奢っちゃうタイプ??(←事実)
それに付き合ってたら、いくらお金あっても足りないよ〜」
とか言われそうだ。笑
私たちはブライダルフェアに行って、結局お別れするという形になりましたが
結婚式を実際にやった人たちは、もっと細かく色んな価値観の違いが出てくるんだと思う。
完璧に合う人なんていないと思っていますし、何か合わないことがあっても、一緒に2人で頑張りたい乗り越えていきたい、と思える人と出会えることは、きっととても素敵なことなんだと思います。
(出逢いたい〜〜〜笑)
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