こんにちは、めぐる(@fpmeguru)です。
今回は、お金で人間関係がダメになったお話第10弾!
このお話は、私や私の周りの人たちの実体験であり、特別なお金持ちでもなく、誰にでも起こり得ることです。
そしてこのような事は、自分で働いてお金を稼げるようになってから
20代の頃に起きた事がほとんどです。
お金のこと、人間関係のこと、
一度失ったものを取り戻すのは、困難です。
人間関係をダメにした、お金に関する事件簿⑩
彼女の携帯料金を払っていたら、20万円の請求が!
Contents
同僚はどんな人なのか
それは天気の良い昼下がりのことでした。
仕事がひと段落し、お昼休みに食堂に向かう時、同僚の仮称:九郎さんとすれ違いました。
それでは、九郎さんがどんな人なのかご紹介です。
・26歳。入社3年目。
・お給料は手取り月22〜24万円くらい。
・1年ちょっと付き合っている彼女がいる。(一人暮らしだが同棲はしていない)
「…ねぇ!その髪どうしたの?伸びすぎじゃない!?笑」
「今美容院行く金ないんスよ」
「ははっまたまた〜」←私は経理担当なので、みんなのだいたいのお給料は知っている
「いやマジで。先月の携帯代の請求が20万くらいで…」
「えっなにそれ!?詐欺?」
「詐欺ではないんだけどさ…」
ここで私は衝撃的な事実を知ることになります。
彼女の携帯料金も払っていたら、請求が20万円!
「僕彼女の携帯料金も払ってるんスよ。そしたら先月の携帯代の請求が20万くらい来て。
それで今マジで生活苦しいんスよねー…」
「そうなんだ。え…彼女は?」
「それが2ヶ月くらい会ってなくて」
「えーーーー!!!」
嫌な予感しかしない。
(ちなみにこの時9月なので、コロナの自粛期間というわけでもない…)
何故そんな請求額になったのか
「何でそんな請求来たの?通話?」
「いや買い物かな。キャリア決済とか電子マネーの支払いとかで合わせて20万くらい使われてて」
「いやいや!何買ったん!!彼女仕事してるんだよね?」
「うん。普通に正社員で働いてるけど」
「てかそれ、大丈夫なの?逃げられたりとか…」
「あ、連絡は取ってるからねー。今、これ(請求)どうなってんのって話してるところ」
「そ、そうか…(なんか不思議〜)」
九郎さんの話によると、彼女とは普通に連絡を取っていて、彼女は「会った時返す!」と言っているらしいです。
(しかし2ヶ月会っていない…。そこそこ近くに住んでいて(電車で30分くらい)、付き合っているのに2ヶ月会えないというのも気になりますよね)
結婚していないのに、パートナーの携帯料金払いますか?
ところで、九郎さんが彼女の携帯料金を払っていること、皆様疑問に思いませんか?
結婚や結婚前提の同棲をしているならまだしも、「付き合っている」という段階で彼女の携帯料金を払うというのはこれ如何に?
「なんで九郎さんは、彼女の分の携帯料金まで払ってるの?」
「あぁ…僕の彼女、ちょっと変わった子で…。
なんか、携帯とか電気とかガスとか払い忘れて、何度も止められてるんスよ!」
(いや口座引落とかクレカ払いにしなよ…)
「それで何度か連絡取れなくなってるから、彼女が携帯なくしたタイミングで、僕の名義で買ったんスよ。でまぁ、月5000円くらいだし、僕が払うよって言って」
「あーなるほどね〜」
これは…怪しい(お金目当て?)線が濃厚だとは思っていましたが、まさかめちゃくちゃルーズな子なのでは!?という感じもしてきました。
2ヶ月後。解決…なのか!?
それから約2ヶ月後。
その事件が解決したらしい!ということで、九郎さんに話を聞きました。
「あ、結局アレ、解決したんだって?大丈夫だった?」
「あっハイ。お金は返してもらいました」
「そっか良かった〜!大変だったね!」(一人暮らしで月の手取りが20万ちょっとなのに、20万の請求きたらそりゃ焦るよね。笑)
「まぁ…そうっスね。ほんと、大変でした…」
「え…何かあった?」
この時、九郎さんの様子が少しおかしいことに気づきました。
九郎さんは彼女と1年ちょっと付き合っていて、たまに彼女の話も聞いていたのですが、いつも嬉しそうに話していたんですよ。
彼女のことを「困ったよ〜」とか「ほんと意味わかんないわ〜」とか言いながらも、いつも笑顔だし幸せそうだったんですよね。
それが今回は、表情が曇っていました。
「んーまぁ今回はちょっとさすがに。
なんか、悪い子じゃないと思うんスけどねー。今回も凄く反省はしてたし。
でもこう、違和感っていうんスか?そういうのずっと続いていくのかなーって思っちゃって」
前々から九郎さんは、彼女のことを「ちょっと変わっている」と言っていました。
例えば、彼女が仕事中に財布を机に置きっぱなしにして出かけて、お金を盗まれたことがあるそうです。
彼女はショックで泣いていて、仕事辞めるだの警察に相談するだの、結構な大事になったそうです。
そこで九郎さんは「貴重品は持ち歩こうね。もしくは鍵付きの引き出しにしまって、ちゃんと鍵をかけて出歩こうね」となだめたのですが…
1ヶ月後に同じように財布を置きっぱなしにして、再びお金を盗まれる事案が発生!!笑
そしてまた大泣きされ、なだめる九郎さん…。
「2ヶ月会えなかったのも、彼女の家族が入院して実家戻ってたらしいんスけど、そういうのも全部後から聞かされて…」
「うーん…。なんか、お金とか連絡とかルーズな子なのかな?」
「いや、連絡はむしろこまめにくれるし、返信も早いんスけどね。部屋とかも綺麗にしてたし、家事も仕事も普通にできるっぽいんスけど。なんか抜けてる(?)のかなぁ…」
「そうなのかもねぇ。九郎さんは今後も彼女と付き合っていくつもりなの?」
「そうっスね…。今は、別れることは考えてないっス」
何故人間関係が壊れてしまったのか。その理由を考える
この事件後も、九郎さんは彼女とお付き合いを続けていくという判断をしましたが、以前のように笑顔で彼女のことを話すことはなくなってしまいました。
(後から知ったのですが、九郎さんはどうしても生活に困って、上司に少しお金を借りていたそうです。
そのこともあり、彼女のことを職場で話すのは気まずいみたい)
リスクに対する感覚
九郎さんの彼女の話を聞いて、「変わった子」だと思っていました。
ルーズ?抜けてる?そんな話をしましたが、実はあまりしっくり来ていなくて。
リスクに対する感覚が甘い。
これが一番しっくり来る表現なのではないかと思います。
公共料金や携帯代の滞納は、それが使えなくなるだけではありません。
信用情報に悪影響だったり、クレジットカードが作れなくなる可能性があったりもします。
今回の事件で、九郎さんに事前に連絡もせずに大きな買い物をしてしまうことも、お金を盗まれた件も、大事なことを後出しするのも(これは何か事情があったかもしれないので、なんとも言えませんが…)、ちょっとリスク管理が甘いのかなぁ?と。
あまりに度が過ぎると、信頼を損なう原因になってしまいますね。
そういう彼女と付き合っていけるのは、九郎さんだから!?
九郎さんは苦労が絶えないかもしれませんが、そういう彼女と付き合っていけるのも、九郎さんだからじゃないかと思います。
正直、私だったら絶対無理ですもん。
彼女の携帯料金を払うことになった話を聞いた時も、なるほどね〜とは思いましたが、私だったらそうはしないだろうという感覚でした。
(お金どうこうの話ではなく、「自分の名義で契約する」というのがないかな…。携帯を買いに行って契約を一緒に確認したりアドバイスしたりって感じになるかな〜)
他にも、2人のお金に対する感覚として、彼女はネットショッピング(楽天とかAmazonとか)も九郎さんのアカウントで買い物しているそうです。
なんかもう、そこらへんがごっちゃになってるのが平気なんですよね、九郎さんも。
もちろん彼女の個人的な買い物に関しては、後でその分のお金を貰うとは言っていましたが。
これも私は考えられないなぁ〜…。
結婚していて、家計も一緒にしているなら理解できるんですけどね。
これは個々の感覚なので、どちらが良い悪いではないです。(トラブルが起きる確率が高いのは、九郎さんたちの価値観の方かもしれませんが…)
ただこういう日常のお金の感覚は、合わない人とはうまくいきません。

ただ今回のことで、九郎さんも「違和感」を気にしていたので、特にお金に関することはしっかりと自分で意識して管理しなければいけませんね。(長く会えないのなら、お金は会った時ではなく振り込むとかね!)
⭐️お金の事件簿シリーズ⭐️