こんにちは、めぐる(@fpmeguru)です。
今回は、お金で人間関係がダメになったお話第3弾!
このお話は、私や私の周りの人たちの実体験であり、特別なお金持ちでもなく、誰にでも起こり得ることです。
そしてこのような事は、自分で働いてお金を稼げるようになってから
20代の頃に起きた事がほとんどです。
お金のこと、人間関係のこと、
一度失ったものを取り戻すのは、困難です。
人間関係をダメにした、お金に関する事件簿③
タダより高いものはない
Contents
何故「タダでやってもらえる」と思うのか
私は昨年FP2級の資格を取りました。
みんなが「おめでとー!」「すごいね〜」と言ってくれた中で
「じゃあ、何かあったらめぐるちゃんに聞けるね!相談乗ってね♪」
と言った人がいました。
※大勢の飲み会でたまに会うくらいの間柄
その方(仮称C子さんとします)の真意はわかりませんが、特に何も考えず、相談したらタダで答えてくれるもの、と思っている風な口ぶりでした。
私は、人に何かをやってもらったら、お金(もしくは何らかの「お返し」)が発生するもの、と基本的には思っています。
それが「友達」「恋人」「家族」のような関係性により、本来他人に頼んだらお金がかかることを、
当たり前のごとくやってもらえると思い込んでいる。
こういうこと、多いですよね。
全てに「お金、お金」と言うつもりはありませんが、そういうことに、感謝の気持ちを忘れてはいけないと思うのです。
・普段お世話になっているから、その人の力になりたくてタダで相談に乗った
・「友達なんだから相談乗ってよ」と言われてタダで相談に乗った
これって「タダで相談に乗った」という事実は同じですが、全然気の持ち様が違うと思います。
そして、ある意味純粋に
「私は友達(恋人、家族…)なんだから、やってもらえて当たり前!」
と思える感覚の人は、実は騙されやすい(利用されやすい)タイプなんじゃないかと思います。
タダより高いものはない!〜1つの相談例〜
そして、実際にC子さんの相談に乗りました。
(簡単なアドバイス程度なので、お金は貰っていません。笑)
その方は、銀行の営業さんに勧められるがまま投資をしているのですが、その商品はどうなの?って相談。
※私は投資助言・代理業の登録はしていないので、特定の銘柄の推奨や売買等の個人的な助言はできません。これがまた相談乗るのに難しい。
C子さんはいくつか投資信託を運用していましたが…
(手数料高っ!!)
「◯◯銀行の△△さんがね、これはオススメだって言うから買ってみたんだけど」
「うーんそうね、プラスになってるし悪くはないと思うけど、もう少し手数料が安い商品もあるよ。
ここの「信託報酬」って所見てみて。これはこの商品を持ってる間ずーっとかかる手数料なんだけど、今は安いのだと0.1%くらいのものもあるよ。
一般的には「アクティブファンド」ってやつより「パッシブファンド」ってやつの方が、手数料が安い傾向にあるよ」
「へぇー、なるほど〜!めぐるちゃん凄い!!」
こんな感じで、小一時間くらいお話ししましたが、投資信託どうこうよりも
他人をすぐに信じてしまうことの方が怖いわ!
と思いました。
何故、赤の他人が、自分に得になる情報をタダでくれると思う?
※そしてお金を払ったからといって、必ずしも有益な情報が手に入るとも限りません…
私は
情報は自分から掴みにいくもの
だと思ってるし、他から貰った情報は
自分が納得いくまで聞くし考える
ようにしています。特にお金に関することは。
(これでスピーディーな判断ができず、絶好の機会を逃すことがあるのも事実ですが…)
相手が勝手に持ってくる情報なんて、9割がた怪しいものだと思っています。
それでもたま〜に良質な情報もあるので、全てを否定するのではなく、人も情報もきちんと見分ける能力が大事ですね。
「お得!」にすぐに飛び付くのは危険!!
その後、C子さんのの旦那様とたまたま飲み会で一緒になり、相談…というより愚痴を聞きました。笑
「いやー、この前はすまなかったね。ウチの、何か変なこと言ってなかった?」
「いえいえ〜、全然!」
「そっか。なんか色々教えてもらったみたいで、アイツ凄く喜んでてさ。ホントありがとうね」
「お役に立てて良かったです。また何かあったら気軽に言ってください」
↑あの様子を見て放っておけなくなった。笑
「…ほんと、俺からしたら結構信じられないんだけどさー。すぐ人の話に乗っちゃうというか。
この前も、電気料金だか電話料金だか?安くなりますって営業を真に受けちゃってさー。帰ったら見知らぬ人家にあげてるし!笑 ビックリだよ。ちゃんとわかって契約してんのかねぇ」
話を聞くと、一時期よくわからない団体の会合に参加していたり、急に食事や化粧品の成分等に過敏になったり、相談もせずに保険の契約をしようとしたりと、とにかく行動が急なんだそうです。
(なんか、変な商材とか買わされなきゃいいけどなぁ…)
「心配なのはさ、アイツの金が絡む相手って、何故かいなくなるのよ。
…アイツ、友達少ないんだよねー。いや、友達がコロコロ変わるというか。どっかから見つけてきて、しばらくするといなくなる。
まぁ、20歳で結婚してからずっと専業主婦やらせてた俺も悪いのかもしれないけど」
「…褒めてあげてください」
「え??」
「積極的に情報を活用しようとするのは、素晴らしいです!みんな面倒臭がってやらない事の方が多いので。
あとは、誰を信じるとか、それが本当に得かどうかの判断力がついたら最強ですよ!!」
「判断力……って、どうやればつくの?」
「んーそれは……わかりません!色んな話をしたり、聞いたりすればそのうちついてくるんじゃないですか。笑 ほんと些細なことでも、今日仕事でどんなことがあったとか、何がいくらで売ってたとか、こんな変な人に遭遇したとか。日常会話も大事だと思いますよ~♪」
何故人間関係が壊れてしまったのか。その理由を考える
今回の話は、C子さんに悪意や卑しい気持ちがなさそうなのが、難しい所でしたね…
でも、無意識とはいえ、「やってもらって当たり前」感は、正直気持ちの良いものではなかったです。
人間関係が壊れた、とまではいきませんが、こういうのも度が過ぎると人間関係を壊す一つの要因になってしまうかも…。
テイクの側が「身内」の関係性を主張するのは、正直微妙
ギブの側が「いつもお世話になってるから」って気持ちは、良いと思うんです。
テイクの側は「いつもお世話してるし」とでも思っているのか!?笑
そんなことはないと思いますが、悪意がないからこそ厄介、というのはあります。
こちらのシリーズの第1弾
人間関係をダメにした、お金に関する事件簿①〜マルチ商法にハマった元同僚〜
でも書いた
「人は、利用されていると感じると一気に引く」
結局はこれに通じることだと思います。
疑いから入る!!美味しい話はそんな簡単に転がっていない!
こうすれば、お金の被害は減ります。
また、利用しようと近づいてくる人たちに、無駄な消耗をしないで済むようになると思います。
そもそもそういう人間関係って、ダメになるのは悲しいことではなく、できれば最初からない方が良いのでは?お互い利用できるなら良いけれど、搾取され続けてしまうのはキツいですよね。
利用されることでしか保てない関係なんて、捨ててしまえ〜!!そんなのは友達でもなんでもない!
ただ、疑うことから入るというその心の構え方が、本当にその人にとって幸せなのかは、私にはわかりません…。
人を信じることで、心の豊かさを得る人もいると思います。だから「とにかく何でも疑って!」というアドバイスは、私にはできなかったです。
そして私、1つ気づいたことがあるんですよ。
旦那様が、全然その人のことを褒めない。たまに馬鹿にしたような表現もある。
(もしかしたら、家ではベッタベタに甘やかしているかもしれないけど笑)
もし家でも同じような感じなら、その人はもしかしたら心が満たされていないのかもしれない、と思いました。
以前、家族が詐欺にあったお話の記事の中で
「人が冷静な判断力を失うのは、焦っている時」
というのを書きました。
その時の記事はこちら↓
C子さんは20歳からずっと専業主婦(子供はいない)だそうですし、旦那様は仕事が忙しく、家に帰るのは毎日0時頃だと聞きます。
もしかしたら、自分を評価してくれる人が旦那様しかいなくて、なんとか役に立ちたい、褒められたいと焦りにも似た気持ちがあったのかもしれないですね。
だから、「お得」(=家事において高評価!)と呼ばれる色んなことに手を出したくなるのかも。
…まぁ、あくまでも私の想像ですけどね☆
C子さんの相談を受けたのは一度きりで、旦那様からもその後特に何も聞いていないので、お二人とも平穏に過ごせていれば良いなぁ…と思います。
-前回までのお話-