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小説「何様」読了!

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「何様」

 

著者:朝井リョウ

 

 

 

※ネタバレが嫌な方は、ここから先は見ないようにお願いします☆

 

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この本を読もうと思ったきっかけ

 

以前、こちらの前作の「何者」という小説を読んでいました。

 

「何者」は、大学生の就職活動のお話。

最初は映画で知ったのですが、これが凄く面白くて、小説も読みました。

 

そして今回は、「何者」の続編(というより、アナザーストーリー)の「何様」を読んでみました。

 

 

 

短編集なのでボリュームがものたりない?

 

読み終わった時、正直ちょっと拍子抜けしました。

…といってもこれは、ちゃんと概要を見ずに読み始めた私が悪いのですが。笑

 

「何者」の続編というよりアナザーストーリー的な感じでした。

「何者」が大学生の就職活動のお話だったので、私は勝手に「就職後、働いている中でのアレコレ」みたいなお話だと思い込んでいました。(一部そういうお話もあります)

 

実際は、「何者」の登場人物やその周りの人たちの過去や未来のお話でした。

 

1冊の本の中に、6つのストーリーが書かれています。

「何者」は1冊まるごと1つのストーリーだったので、1つ1つの話が短く感じ、ちょっとものたりないような感覚もありました。

しかしその分、読みやすかったとも思います。

 

ちなみに私が個人的に一番好きで共感できて、しかもちょっと泣いたのは、5話目です♪

やっぱり境遇が似ていると、気持ちが勝手に入り込んでしまいますねぇ…。

 

それでは1話目から、感想を書いていきます!

 

 

 

水曜日の南階段はきれい

 

1話目は、光太郎の過去のお話。

 

「何者」では、光太郎がずっと好きな人がいる、ということは書かれていましたが、それについて詳しく語られることはありませんでした。

それがこの話で、明らかになります。

 

読んだ感想としては、王道の恋愛小説のような感じ。

 

高校生という年齢もあり、小難しい感情の動きというよりは、シンプルでわかりやすい感覚。

登場人物の気持ちも、イメージする情景も、綺麗。

 

読んだら恋愛したくなりました。

人と純粋に、ちゃんと向き合いたいなと思いました。

 

 

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それでは二人組を作ってください

 

2話目は、「何者」で同棲していたカップル「理香」と「隆良」が出会い、同棲を始めるまでのお話。

 

そういえば私も、「ペアを組む」みたいなの苦手だったな笑

それを感じたのが、小学生の修学旅行の時でした。

この時は、一緒に行動するグループを決めなければいけなかったのですが

どこに居ても違和感はないけれど、ここと決まった居場所はない

みたいな感じでした。

 

その時同じクラスの女子には

・部活が一緒のグループ

・同じ塾の女の子と、その子の仲良したちのグループ

・その時ハマっていた漫画を貸し借りしていたグループ

・何故か仲が良かったグループ

と、いくつか「仲良しグループ」があったのですが、いざ「グループ作って!」と言われた時に

え、私どこ行けば良いの!?

ってなったんですよね。笑

そして

どこに居ても違和感はないけれど、居なくても違和感ないのでは!?

と、子供ながらに勝手に想像して落ち込みましたね…。

 

なんだかちょっと懐かしい気持ちになりました。

 

 

 

逆算

 

3話目。最初、これ誰の話!?って思いました。

沢渡さん=サワ先輩のお話だったんですね〜!(最後まで分からず読んでた。笑)

 

このお話は登場人物の年齢が上がり、仕事や恋愛の事など、繊細で複雑な感情も多く書かれています。

「子供だった頃」と「大人になった頃」の2つを書ける著者の朝井さんは、本当にすごいなぁと思います。

今の私の年齢的に「大人になった頃」の方が近いので、心に響くものがありますね。

 

この話で私が共感できた部分は

年齢を追い越していく

ということ。

 

例えば私は野球が好きで、高校野球を見始めたころは、「憧れの先輩」だった。

それがいつしか「同学年」になり、「歳下」になった。

サザエさんは24歳らしい。待て待て、そんな歳で結婚して子供も産んで家庭を守って…私は……笑

 

両親が結婚した歳も、私を産んだ歳も、とうに追い越してしまった。

 

特に、身近な子供の成長を見ると痛いほどに実感する。

歩けるようになった。言葉を喋れるようになった。色んなものを食べれるようになった。洋服が小さくて入らなくなった。保育園に行き始めた…

 

私はその間、いったい何をしていたんだろう?

 

そんな感覚も、大人ならではなのかもしれないですね。

 

 

 

きみだけの絶対

 

4話目、これは烏丸ギンジが叔父さんになって出てくるお話ですね。

 

私がこのお話で好きなところは、当事者には、届いていないのかも。というところ。

 

「生きづらさ」をテーマにした舞台。

生きづらさを抱えている人に寄り添いたい。社会の中でこの物語を必要としている人に届けたい。という思いで創られた舞台。

しかしそこに来ている人たちは、土日にきちんと自分の時間を持つことができて、この舞台を見にいくというお金と体の使い方ができる、本当にごく一部の人間。

放課後の教室で演劇部が上演していた、部活のトラブルを乗り越えて成長する物語。

しかし実際にその時部活のトラブルで悩んでいる人は、まさに部活の練習の真っ只中で、その演劇は見ることができない。

 

少し滑稽さも感じられる、でも本人(烏丸ギンジや、演劇部の人たち)は至って真剣。

そんなちょっとした認識のズレに気付いてしまう、なかなか深く面白いお話だと思います。

 

 

 

むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった

 

5話目。これも最初、誰のお話!?ってなりました。笑

瑞月さんの父親のお話でした。

 

このお話は、共感する部分がすごく多かったです。私がこのお話の主人公の女性と境遇が被っていることが多かったのも、一つの要因かもしれません。

 

正しいと言われていることをし続けるのは、実はとても楽。

なんか私も、ずっとそんな風にしてきたなぁと思いました。

 

このお話は、「優等生の姉と、不良の妹」という姉妹で、うちもそんな感じでした。

両親はいつも笑顔だった。

この言葉がとても印象的で、まさに私もそうだったのです。

私は昔、学級委員をやり、テストで良い点数を取り、運動部の部長を任され、親が「この高校良いんじゃない」と言った学校に合格し、その度に笑顔で褒めてくれた。

一方妹は、学校をサボったり、素行の悪い仲間とつるんだり、家に帰ってこなかったり…

温厚な父親が一度だけ、反抗期真っ只中だった妹に怒鳴ったことがあるのですが、何故か私の方がビックリして泣いた。笑

 

今の妹には、両親の「喜」「怒」「哀」「楽」の全てを引き出した経験がある。

私には、そのうちのふたつしかない。

 

めぐる
作中のこの表現に震えた

 

ちなみに今は妹とかなり仲良しです♪

妹の結婚式で、周りから引かれるくらい号泣するシスコンになってしまいました。笑

 

 

ずっと真面目にやってきている人より、昔遊んでいたが改心した人の方が偉いと言われる不思議。

正しい姿しか見せたことがないから、寄りかかることができない気持ち。

弱いもの・被害者でいられる理由を探している人に、振り回されること。

 

色んなことが自分と重なって、大きく心が動かされるお話でした。

 

 

 

何様

 

6話目、最後のお話。

 

誠実さと本気の一秒

このお話は、これに尽きると思います!

ここで、就職活動の話に戻ってくるんですね〜!ただ今回の視点は、「面接をされる側」ではなく「面接をする側」。

 

 

「誠実さ」って、すごく難しいんですよね。

真面目に考えてしまう人ほど、自分は誠実さに欠けると思ってしまうのかもしれない。

 

働き始めて、子供ができた男性と女性のお話。

「産みたい」と言った女性の覚悟と、まだ自分のことを当事者とも思えていない男性の気持ち。

つい数年前まで就職活動をしていた身なのに、今や立派に人を「選ぶ」「評価する」仕事をすること。(人事部)

 

環境が人を作る、ということなのかなぁと思います。

 

最初から、100%の覚悟で臨める人なんてなかなかいないですよね。

「子供ができた」と聞いた男性は、色んなことを考え、色んな気持ちに呑み込まれたのかもしれないけれど、本気で嬉しい!と思った一秒くらいはあった。

その一秒も、誠実のうち。誠実への一歩目なんですね。

 

 

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まとめ!

 

著者の朝井リョウさんとは、同じくらいの世代だからか、物語に共感する部分がすごく多いです。

 

こんな風に人の気持ちを表現できるのが凄い。

ご本人が色んな気持ちに向き合って、たくさんの経験と向き合って、そうしないとこういう文章って書けないんじゃないかなぁと思います。

 

 

今回の本も、自分のことを振り返るきっかけにもなり、とても良かったです!

 

 

 

 

 

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