「育ちがいい人」だけが知っていること
著者:諏内えみ
この本を読もうと思ったきっかけ
テレビで紹介されていたのがきっかけでした。
マナーや作法というのは、明確な正解がないものも多く、「大丈夫かな…?」と不安になることもありますよね。
以前、体験談シリーズでマナーに関する記事を書きました。
人間関係をダメにした、お金に関する事件簿11~結婚式の二次会の会費「二人分で」!?〜
このお話は、職場内で付き合っているカップルが先輩の結婚式の二次会に出席し、会費を払う時に男性が「二人分で」とまとめて払ったため、女性がお金を払っていないと思われてしまった出来事です。
一般的なマナーはインターネット等で調べればすぐにわかる時代になりましたが、こういう具体的なシチュエーションでのマナーや振る舞いなどは、自分の感覚を頼りにするしかありません。
この本にも色んな「気づき」があるのではないかな、と思い、手に取りました。
マナーは「暗記」ではなく「学習」
この本を読んで大切なことに気が付きました。
マナーは「暗記」ではなく「学習」だ。
筆者の諏内様はマナー講師をしているそうですが、多くの方から「一番正しいマナーを知りたい」「これはマナー違反ですか?」「正解を教えてください」と聞かれるそうです。
白か黒か、正解か誤りかを知りたがるのです。
しかしマナーやエチケット、作法、お行儀、ルールなどは、線引きが曖昧なものもあります。
マナー以前の感覚的なことだったり、心地よく思われる振る舞いだったり。
きっと、前項で書いた「結婚式の二次会の会費を二人分で払うのはOK?NG?」というのも、マナーというよりもっとライトな、感覚的な部分だったのかなと思います。
「よくある場面」でのマナーを暗記するだけでは、こういう微妙な・曖昧な場面に遭遇した時にどういう振る舞いをしたら良いのか、身につけるのは難しいのかもしれませんね。
「育ちの良さ」は何故大事か
筆者の諏内様曰く「お受験・就活・転職・婚活・結婚など、人生の重要な局面で、この「育ちの良さ」を問われることが圧倒的に多い」とのこと。
「育ちの良さ」は初対面で「不合格」になるのを極力避けることができるのかな、と思いました。
この本を読み進めていると、途中から
ちょっとキツイな…笑
と思ってしまうこともあります。
こんなに色んなことに気を配ってず〜っと過ごしていたら、きっと凄く疲れちゃう!!
でも、この本に書いてあるような対応が必要な場面は絶対にあります。
第一印象が悪いと、そこから良い印象に持っていくのは、かなり難しいことです。
お受験・就活・婚活…と、「相手に与える印象」をそこまできちんと考えたことはなかったのですが
今この本を読んで、仕事にも役立つだろうな、と思いました。
私は会社で来客対応もするのですが、これまで「なんとなく」でやってきて、細かいマナーや仕草や言葉遣いを学んだことはなかったです。
「あ、私これ出来てないな…」と思うこともいくつかあり、明日から意識して行動しよう!と思いました。
目次に答えが書いてある
私は本を読む時、基本的には最初から読み進めていくのですが…
目次が多過ぎてびっくりした。笑
「ひざに隙間をつくらない」
「余韻を持って電話を切る」
「髪やスキンケアに手を抜かない」
「「どちらでもいい」は間違った気遣い」
などなど…
目次で39ページもあるんですよ!?
そりゃ「ちょっとキツイな…」って思うでしょう。笑
本編を読んでみると、目次が答えになっているものが多く、数行補足として書かれているようなものが多かったです。
また、あまりの目次の多さに圧倒されましたが、実際は知っていることも多いです。
(ただし、「知っている」と「できている」は別)
最初から全部完璧にやろうとするのは、無理だと思う。
まずは知らなかったことを認識したり、同じような場面に出会した時に思い出すことができたら良いですよね♪
色んな場面で役に立つ、1冊持っておきたい本!
冠婚葬祭や食事のマナー等も書かれており、色んな場面で役に立つ本だと思います!
1冊持っておきたい!!
いざという時は、この本を見直して臨もうと思います。
この本を読んで、意外と
知っているけれどできていない
ことは多いんだなと感じました。
1回読んだだけですが、それでも「あっこれあの本に書いてあったな」と思い出すことが何度もありました。
それほど、日常の些細なことやよくあることにフォーカスしている本だと言えますね。
何度も読み直して(もしくは、目次をパラパラと見るだけでも良いと思う)、その場に合った振る舞いができるようになりたいです!