こんにちは、めぐる(@fpmeguru)です。
今回は、資金管理と確率論、そして私の昔の恋愛の思い出話。
資金管理と確率論でギャンブルを制する!?〜スロットで生活していた人の教え〜
スロットで生活していた元彼
私は20代前半の頃、スロットで生活していた人と3年ほどお付き合いしていました。
そのうち2年半は同棲しています。
今回はそんな思い出話と、その人と過ごした日々がちょっとだけ投資の考え方にも繋がっている部分があるのかな。というお話。
出会いはバイト先で
私はこの頃、大学を卒業して就職した会社を辞めて、フリーランスになったばかりでした。
しかし最初は仕事もあまりなく、ゲームセンターのアルバイトを掛け持ちしながら生活していました。
ゲームセンターを選んだ理由は、時給がそこそこ良く、シフトの融通がききやすかったから。
そこで、彼と出会いました。
第一印象は最悪
彼の第一印象は、ハッキリ言って最悪でした。
ほぼ毎日、真っ昼間から仲間数人とゲームセンターでギャーギャー騒いでおり
(同い年くらいだろうか?学生かフリーターか知らないけど、毎日ゲーセンで遊んでて授業とか仕事はどうしているんだろう?)
こういうタイプの人はちょっと苦手だな…と、勝手に思っていました。
仲間思いの優しい人
そこから約3ヶ月後、彼と彼の仲間たちはゲームセンターに来なくなってしまいました。
(何かあったのだろうか…)
気になり始めてからしばらくして、彼が一人でふらっとゲームセンターに現れました。
「今日はお一人なんですね」
「…え?」
「…!!(あれ、なんで私話しかけた!?)」
自分でもビックリしました。
苦手だなって思っていたのに、何故話しかけてしまったのか。
「あ〜スイマセン。俺ら、うるさかったですよね」
「あ、いえ…」
「あれだけ毎日来てたら怪しいですよね笑
あん時仲間の1人がちょっとメンタルやられて引きこもっちゃってて。昔よくここで遊んでたんで、半ば無理矢理連れ出してた感じだったんですよ。
あ、でももう社会復帰できたんで大丈夫です!」
(この人の社会復帰は…??)
そこから少しずつ話すようになり、たまたま私が当時ハマっていたオンラインゲームを彼もやっていることを知り、一緒にやろうみたいな感じで連絡先を交換し、ご飯に行ったり遊びに行ったり、そしてお付き合いすることになりました。
お互い一人暮らしをしていたので、そこから同棲しようという流れになるのは早かったです。
スロットで稼ぐ生活とは
当時の彼は、スロットで生活していました。
月収は平均40万円ほどだそうです。
一人でやっているのではなく、おそらく数人のグループで、自分のお金で打たせているような稼ぎ方でした。
(投資でいうと、レバレッジをかけている状態?)
時間は自由なような不自由なような…
丸一日家にいることもあれば、パチンコ屋さんの開店〜閉店まで帰ってこないこともあります。一週間くらい暇そうにしている時もあれば、一ヶ月間休みなしだったこともあります。
私は彼のやっていたことはよくわからず、詮索もしなかったので、あまり正確な情報ではないです。
ギャンブルと確率と期待値
「投資はギャンブルだ!」「投資はギャンブルではない!」
こんな話を時々見かけます。
こういう論争が起きるのは、各々の「ギャンブル」の定義が違うからだと思います。
私はスロットで生活している彼をギャンブラーだと思っていました。
しかし彼は
「スロットはギャンブルじゃない。期待値を…云々(←覚えていない。笑)」
なんてことを、よく言っていました。
彼のお金で数人でスロットを打っていると聞いた時も、私はマイナスのイメージでした。
勝てるかどうかもわからないのに、危ないじゃん!!って。
しかし、そうではない。
勝つ確率の高いものなら、回数はこなした方が良いし、むしろその方がリスクも減るのだと。
…まぁ、説明されたら理論はわかるんだけど…。当時はなんだかしっくりきていなかったですね。
この考え方は、投資において結構役に立っていると思っています。
私の説明だと拙いので、かずさん(@kazuya04012007)のブログ記事をご紹介します。
これを読んだ時に、すっと腹落ちしたのも、この時の彼から確率が〜だの期待値が〜だの散々聞かされていたからだと思います。
(興味なかったので聞き流してたけど、ちゃんと聞いておけばよかった。笑)
資金管理
私は彼と同棲することになり、家賃10万円のところに引っ越しました。
管理費や光熱費等合わせて、彼が10万円、私が5万円を出すという形で生活していました。
2年半同棲して、彼からの支払いが遅れたことは一度もありません。
それどころか、お金に困っている様子すらありませんでした。
「スロットなんてギャンブルじゃん」と思っていた私は、不思議でした。
勝つ時もあれば負ける時もある。負けが込んだら生活が苦しくなるハズでは??
「いや…生活が苦しくなるとかダメだから…。
こういう生き方しようと思ったら、数ヶ月負け続けても大丈夫なくらい貯金してないと。実際良い台打ってても負ける時は全然あるからね。それが長く続くこともある。
でも回数をこなしていればいつかは収束する。確率っていうのは、偏りながら収束していくものなの。それに耐えられるくらいの資金は持っておかなきゃダメなんだよ」
この時、あぁこの人は心はギャンブラーではないのかも、と思いました。笑
(具体的な貯金額聞いておけば良かったな…。想像がつかない)
この資金管理の考え方も、知っておいて良かったと思います。
私は投資を始める時に、凄く勉強してから始めたわけではありません。
むしろ知識はほぼ0の状態から、やりながら学んでいくスタイルでした。
投資を始めた時は「投資もギャンブルだ」と思っていました。
今は株式等7:3現金くらいの割合で保有していますが、最初は貯金の1割程度から始め、徐々に株式等に資産を移していきました。
これは誰かに学んだわけではありません。
きっと、ギャンブルだと思っていたからこそ、この時の彼の資金管理の考え方を自然と取り入れていたのでしょう。
おかげで常に、半年程生活していけるくらいの現金は抱えつつ、投資をすることができています。昨年の暴落でも割と平常心で買いに向かえたのは、この現金比率のおかげだったと思っています。
※適切な現金比率は各々の生活環境やリスク許容度によって異なるので、これが正解というわけではありません
別れた原因
しかし、3年ほどお付き合いしたそんな彼とも、お別れしてしまいます。
別れは私から切り出したのですが、その理由はたった一つ。
働いていない(今後も働く気はない)から
でした。
私は26歳になり、結婚を考え始めた歳でした。彼は当時28歳。
彼のことは好きだし、居心地も良いし、でも今のままの生活では将来が不安だ。
私は「お願いだから、働いてほしい」と彼に何度も訴えました。
しかし彼はこう言いました。
「高卒で今まで定職に就いてない俺が正社員になったところで、手取り20万いかないくらいだよ。しかもそこから、今と同じくらいの給料貰うのは相当時間かかるか無理だと思う。それなら今の生活を続けていった方が良いと思うんだけど」
このことに関して喧嘩も多くなり、最終的にはどちらも自分の意見を譲れず、お別れすることになりました。
毎月安定したお給料を貰える会社員とは違う、ちょっと特殊な稼ぎ方をしていた彼から学んだことは、私の今の投資のスタイルに結構影響しているのかなと思いました。
・資金管理はしっかり!生活に影響が出るほどの資金を入れてはダメ!
・確率は偏りながら収束していく
・期待値の高い銘柄を選ぶ